ひうでえの独り言

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駒場キャンパスで核攻撃を考えてみる

ここ一年近くで、北朝鮮の弾頭ミサイル能力は向上してきたとされています。テレビ番組などは毎月のように「過去に類を見ない戦争の危機」などと煽っていますが、実際北朝鮮による核攻撃の危険性は高くなったのではないでしょうか。

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ミサイル




実際のところあまりにも対価が大きいので北朝鮮が核ミサイルを日本に対して意図的に発射する可能性は低いですが、日本にミサイルが降ってきた場合のことも考えておいて損はないと思います。
核兵器による攻撃は、主に爆発直後とその後48時間の二つに分かれます。 まず、爆発直後は爆心地周辺で秒速数百キロで高温の爆風が吹き、まともに爆風を受けた場合は吹き飛ばされて即死します。同時に高温の熱線が放射されて屋外にいる人は全身火傷をする可能性がありますし、大規模火災が発生する可能性は高いです。 この二つの現象が核兵器による死亡理由の大半だそうです。次に死の灰」と呼ばれている放射性降下物が爆心地から風下方面に降り注ぎます。特に爆発後数時間に降り注ぐ放射性降下物は危険性が高いとのことです。


筆者は現在東京大学駒場キャンパスによく通っているので、今回は駒場1キャンパスを例にしてJアラートの情報を受け取ってからどのように行動すればいいのかを考えたいと思います。

核攻撃から逃れられる場所

そもそも、どのような場所が核攻撃を受けた際に安全な場所なのでしょうか。 日本政府がこのほど発表した国民保護のためのパンフレット「武力攻撃やテロなどから身を守るためにhttp://www.kokuminhogo.go.jp/pdf/hogo_manual.pdf」を参照してみましょう。

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表紙が怖いことで有名になりましたね

とっさに遮蔽物の陰に身を隠しましょう。近隣に建物があればその中 へ避難しましょう。地下施設やコンクリート建物であればより安全です。
屋内では、窓閉め・目張りにより室内を密閉 し、できるだけ窓のない中央の部屋に移動 しましょう。

 


とにかく頑丈な建物や地下に隠れればいいことはわかりますが、もう少し詳しい説明がほしいですよね。 総務省のデータhttp://www.fdma.go.jp/html/intro/form/pdf/kokumin_hinan_02_s2-1.pdfによれば、コンクリートの厚みが10cmほどの建築では屋外に比べて0.07〜0.9倍、20cmほどでは最大でも0.1倍、地下室では1/5000ほどしか放射線への影響を受けないということです。コンクリートの厚さによってもかなり放射線を避けられるかどうかは変わってくるので近くの建物はどのくらいの厚さなのかなどを調べるといいと思います。
地下なら大丈夫だろうとマンホールに入ろうとする人もいるかもしれませんが、放射性物質により汚染された下水の存在や救助隊に見つけられにくいことからマンホールに入るのは危険性が高いそうです。

それでは駒場キャンパス内で核ミサイルの攻撃に耐えられるところを探して見ましょう!

 

駒場キャンパスにある地下施設

 

    1. 駒場図書館  密閉度★★★★ 避難機能★★★★ アクセス★★★★ 
       駒場図書館は地下1階が半地下となっているので地下二階が実質的な地下施設です。地下2階にあり、集密図書が保管されている関係から密閉度が高く、多くの棚によって仕切られているので、最初の爆発及びその後の放射性降下物の双方から身を守ることができるはずです。トイレならさらに密閉されている場所にあるでよりオススメです。さらに、駒場図書館には多数の備蓄?があるはずですしコミュニケーションプラザなどの施設とも近いため、爆発後24時間程度強いられるだろう避難生活で水や食料に関して困ることはないはずです。ただ、ほとんどの東大生が避難場所として真っ先に思いつく場所なので大量に人が殺到して事故が起きる危険性もあるので気をつけなければいけないでしょう。
    2. 21KOMCEE EAST  密閉度★★★★ 避難機能★★★☆ アクセス ★★★★
       21KOMCEEのうち東側にあり、地下では自然科学の実験などが行われているようです。(筆者にとっては綺麗で空いてるトイレというイメージです)駒場図書館と同じくコンクリートの壁で覆われていて他の施設に比べたら安全のように思われます。ただ、引火する危険性のある物質が保管されているため、なんらかの理由で火災が発生した場合脱出を迫られるでしょう。21KOMCEE内にどれほどの備蓄があるかは不明ですが、「理想の教育棟」と銘打っているのならば緊急時の食料など備えている”はず”なので、二次避難の必要性は低いと思います。
    3. 21KOMCEE WEST  密閉度★☆☆☆ 避難機能★★☆☆ アクセス★★★★ 
      21KOMCEE WESTはEASTと異なり、開放的な作りになっているため密閉度が低いと思われます。レクチャーホールやカフェテリアは外光を取り入れるためガラス張りになっているため、爆風がガラスを割って入ってくる可能性があります。地下にあるので屋外よりは安全だと思われますが、トイレに籠らないでもしない限り万全とは言えないでしょう。
    4. 学生会館 なんか地下ありますよね。
    5. 1号館地下(マンホール)密閉度★★★☆ 避難機能★☆☆☆ アクセス★★☆☆
      1号館には地下または地下に入れる場所がいくつかあります。まず、東大生の皆さんが最もご存知だと思われる場所として120教室などにあるマンホールがあります。マンホールは人が一人入れるくらいのスペースがあり、どこかとつながっているように思われますが、筆者も中に入ったことがないので詳細は不明です。マンホールの蓋をあけるのは力の弱い人にとっては大変ですしおそらく救援隊もその中にいると考えないでしょうから本当にそこ以外ないときでなければ マンホールに逃げるのは得策ではないでしょう
    6. 1号館 地下通路につながる部分 密閉度★★☆☆ 避難機能★☆☆☆ アクセス★★★★
      1号館101教室横にある階段は地下一階につながっています。そして地下一階には地下通路(旧制一高時代駒場寮と1号館、現在の駒場博物館を結んでいた地下道 現在も一部が残っているとされる)につながる扉(現在施錠中)があります。階段の踊り場にガラスがある関係から完全に密閉されているとは言えないものの、厚いコンクリートで覆われているので地上よりは熱線も放射性降下物も避けやすいと思われます。ただ、1号館自体爆風に耐えられるほどの堅固な作りなのかもわからないので新しい建物に二次避難したほうがいいですね。
    7. 1号館 地下中心部 密閉度★★★★ 避難機能★★★☆ アクセス★★☆☆ 
      109教室から中庭に入ることができますが、その中に地下室があるのです。普段はむやみやたらと立ち入りするべきところではありません(大学当局に色々言われそう)が、その中は厚いコンクリートと扉によって密閉されているとのことです。鍵が開いていれば1号館の中で最強の対核機能を持つはずです。
    8. 駒場図書館 詳しいことはさっぱりわかりませんが、地下通路が昔通っていた関係上おそらく地階もあるはずです。もしJアラートを博物館内で聞いたら地下に逃げ込む事になるはずです。
    9. アドミニストレーション棟 密閉度 不明 避難機能★★★★ アクセス★★★☆

      【工事のお知らせ】アドミニストレーション棟地下1階電気室間仕切り設置 - 大学院生 - 東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部 ここにあるようにアドミニ棟にも地下一階がある模様ですが、どれほどの規模なのかは不明です。しかし、教養学部生の尊敬の的になっている”あの”教務課があるアドミニ棟に地下がないなんて抜かりがあるはずがありません。もし地下施設がしっかりしていれば備蓄が整っているので二次避難先には最もいい場所でしょう。

他の建物にも地下施設はある(コミュニケーションプラザ南館など)はずですが、普段は入れない場所なのであまり期待しないほうがいいかもしれません。

地上にある堅固な建物

頑丈な建物、どの建物を想像するでしょうか?

少なくとも21KOMCEEやコミュニケーションプラザのような爆風で窓ガラス全壊のようなところではないはずです。

 

まあここから先は次回にしましょう 面倒になりました